- 正直転職するべきか悩んでいる
- 志望動機とかアピールの仕方がわからない
- どこの企業をどうやって選べば良いのかわかっていない
正直に言います。転職エージェントに言われるがまま転職して失敗しているのは自己責任です。
私は現役ドラッグストアの薬局長であり、転職で年収を150万円も上げることができました。
この記事では自分と対話をするだけで志望動機や、面接も自信を持って答えられる自分が見えてきます。
この記事を読めば自分の望む形の転職ができ、決して他人には左右されない転職の軸を作ることができます。
自己理解・自己分析が必要な理由
転職を円滑かつ確実に行うためには、自己理解・自己分析が不可欠です。これを行わないと、職場選びのミスマッチが生じ、転職を繰り返す可能性が高まります。
自己理解とは、自分の価値観、資格や知識などのスキル、キャリア目標を明確にすることです。薬剤師の仕事は調剤業務から在宅医療、マネジメントまで幅広く、職場によって求められるスキルや働き方が異なります。自己分析をしないまま転職活動を進めると、希望と現実のギャップに悩み、自分の理想の働き方にはたどり着けません。
例えば、「ワークライフバランスが良いと聞いたから転職したけど実際は残業が多かった」「OTCを極めたいと思っていたが、調剤業務がメインだった」など、自己分析不足が原因で職場とのミスマッチが起こるケースがあります。こうしたミスマッチを防ぐため、自分が真にやりたいことを追求していく必要があります。自分自身の確固たる転職の軸がないと転職エージェントが勧める職場に行き、ミスマッチの結果、悪い方向に進むことになります。
転職を確実に成功に導くためには自己理解・自己分析が不可欠です。転職エージェントの力はこっちが利用して、自分のキャリアに最適な選択をするための準備をしっかりと行いましょう。
『なぜ転職しようと思ったのか』を言語化する
転職をするにあたり、「なぜ転職しようと思ったのか」を明確にすることが重要です。この理由を言語化することで、自分の本当の希望や課題を把握し、より適した職場を見つけることができます。
転職の理由を曖昧にしたまま進めると、職場選びでミスマッチが生じる可能性があります。特に薬剤師の仕事は多岐にわたり、調剤、在宅医療、OTC販売など働く環境によって異なるため、自分が求める条件を深く考えることが必要です。「なぜ転職したいのか」を繰り返し自問し、本当の理由を掘り下げることが鍵です。
例えば、「今の職場で休日が少ないから」という理由の場合、それをさらに深掘りして「なぜ?」と問い続けると、「家族との時間を増やしたい」「体力的に限界を感じる」など、具体的な理由が見えてきます。このように自分の動機を言語化することで、転職活動で重要視すべきポイントが明確になります。また、理由が明確であれば、転職先での面接でも説得力を持って自分の希望を伝えられます。
自分の中ある考えを言語化し、深掘りすることで、自分の希望や課題を明確にできます。これにより、転職のミスマッチを防ぎ、理想的な職場を見つける近道となります。
【なぜ転職?】
(条件)一定期間で広範囲の転勤が必ず行われる職場であり、パートナーもそれを望んでいなかったから。
(給与)周りの友人と比較して給与が低く、昇進もポジションが空かない限り無理だと言われたから。
【なぜ転勤はNG?なぜ昇進したい?】
(条件)結婚を機に将来の子供のことも考えて家族との時間を大切にしたいと考えたから。
(給与)金銭面で生活を安定したいから。昇進することでやりがいも増えるから。
『転職してどうなりたいのか』を言語化する
転職活動を成功させるためには、「転職してどうなりたいのか」を明確に言語化することも大切です。この目標を定めることで、希望に合う職場を見つけやすくなり、転職後の満足度が格段に良くなります。
目標があいまいだと、転職先を選ぶ基準が不明確になり、結果としてミスマッチが生じるリスクが高まります。薬剤師の職場には多くの選択肢がありますが、希望するキャリアの方向性が定まっていなければ、自分にとって理想的な環境を見つけるのは難しいです。新卒のような「どういう薬剤になりたいか」じゃなくていいんです。「転職してどのような状態を実現したいのか」これを言語化することで、あなたの転職活動の解像度がものすごく上がります。
具体的には、「ワークライフバランスを改善したい」という漠然とした目標を具体化する場合、「年間休日が116日以上ある職場」「長期休暇制度があるドラッグストア」など、具体的な条件に言語化します。これにより、自分が重視するポイントを明確にし、転職活動を効率的に進めることができます。また、面接の場でも「この職場で何を実現したいか」を伝えられるため、採用担当者にポジティブな印象を与えることができます。
「転職してどうなりたいのか」を明確に言語化することは、成功する転職の第一歩です。このプロセスにより、職場選びの指針が定まり、転職後のキャリア形成がスムーズになります。
【転職してどうなりたい?】
(条件)長距離の転勤がなく、自宅を拠点として生活したい。昇進も含めてマネジメントも経験したい。
(給与)給与は今よりも高く、家庭を持っても安心できる程度ほしい。
【ではどういう会社が良いと考えられるか】
(条件)エリア勤務可能な会社。昇進しても全国転勤なしの会社。キャリアアップも叶えられる会社。
(給与)病院<調剤薬局<ドラッグストアのためドラッグストアが選択肢候補
客観的に自分のスキルや実績を整理する
自己分析において自分のスキルや実績を整理することも大事です。これにより、自分の価値を客観的に伝え、採用担当者にアピールできる履歴書や面接準備がスムーズに進みます。
採用担当者が重視するのは、あなたがこれまでどのような成果を上げてきたか、具体的にどんなスキルを持っているかです。実績や資格、担当業務を整理することで、自分が企業にどのような貢献ができるのかを明確に示すことができます。
例えば、調剤業務の経験年数や1日に対応した処方箋枚数、薬局長を〇〇年経験、得意な薬剤分野(例:精神科、抗がん剤など)を具体的に記載すると説得力が増します。また、「○○年にがん認定資格を取得」「在宅医療において△△人の患者を担当」といった具体的な実績を伝えることで、自分の価値を客観的にアピールできます。さらに、「調剤基本料改善のため、配属半年で地域支援体制加算4を獲得」といった組織貢献の実績も効果的です。
自分のスキルや実績を整理することで、転職活動の準備が整い、採用担当者に魅力的な応募者として印象付けられます。具体的な数字や資格、担当業務を明確に伝え、客観的な視点で自分を評価することが大事です。
- これまでの職務経歴や勤務先
- 病院の主任、管理薬剤師経験ありなどの役職
- 担当業務や役割
- 取得しているスキルや薬剤師の認定・専門資格
- 達成した成果や実績
自分の市場価値を知る
より良い転職を行うためには、自分の市場価値を知ることが重要です。これにより、自分のスキルや経験が業界でどのように評価されるのかを把握でき、適切な転職先を選ぶための基準を持つことができます。また、条件が悪くなる転職先を避けることにも繋がるため自分の身を守れるようになります。
市場価値を知らないまま転職活動を進めると、自分の能力に見合わない悪条件で働く可能性もあるので注意しましょう。また、希望するキャリアパスや待遇が実現できる職場を見逃してしまうこともあります。市場価値を把握することで、交渉力を持ち、自信を持って転職活動ができます。
同期や知り合いの薬剤師と情報交換をすることで、自分が業界内でどの程度の立場にいるのかを再確認することもできます。さらに、転職エージェントを利用することで、客観的な視点から自分の市場価値を教えてもらえるのも大きな利点です。例えば、「あなたの経験やスキルであれば年収○○万円が妥当です」「この地域ではこういったスキルが求められています」といった具体的なアドバイスが得られます。
「自分の市場価値を知る」ことは、転職するうえで必須です。自分の身を守るためにも同僚や知人との情報共有や転職エージェントの活用を通じて、客観的に自分を評価し、希望に合った職場を選びましょう。それにより、より満足度の高い転職活動ができます。
まとめ
まずは徹底的に自分と向き合ってみましょう。転職の本当の目的と理想を明確にすることで後悔しない転職活動が行えます。
- なぜ転職したいのか言語化する
- 転職してどうなりたいのか言語化する
- 自分のスキルや実績を整理する
- 自分の市場価値は知人や転職エージェントに聞く