ドラッグストア薬剤師のここがきつい!【現役ドラスト薬剤師の本音】

ドラッグストアに実際に転職して感じたきつい部分

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ドラッグストアの働くイメージが付かず、転職に不安に感じていませんか?
ドラッグストア業務が大変だとよく言われますが、実際きついのか具体的かつ本音で書かれているものは少ないです。
私は現役のドラッグストア管理薬剤師です。スタッフからの相談も多く、ドラッグストアの嫌な部分もたくさん感じてきました。この記事では実際にドラッグストアで働いている管理薬剤師の私がドラッグストアの嫌な部分を赤裸々に暴露します。この記事を読めばドラッグストアのきつい部分がわかり失敗しない転職を実現できます。

目次

ドラッグストア薬剤師のここがきつい!

ドラッグストア薬剤師のきついところ

どの業界もきついポイントはある

「ドラッグストアの薬剤師がきつい!」と一度は聞いたことがある人が多いはずです。どの業界にもきついと感じるポイントがあり、ドラッグストア業界も例外ではありません。良くある内容例として次の理由が挙げられます。

  • 調剤・服薬指導以外の仕事が多くて負担が大きい
  • シフト勤務で予定を立てにくい・生活リズムが乱れやすい
  • 一人薬剤師になった場合のプレッシャーが大きい
  • 店舗によってはノルマが課せられる
  • 接客や人間関係がつらい

上記の内容は当たり障りのない内容ばかりで正直もっとあります。次に私の個人的な感想を紹介します。

ドラッグストアがきついと感じるポイント

前提として私は病院→ドラッグストアと転職をしています。転職してみて実際に感じたきついと感じるポイントを挙げていきます。

  • ポイント増加の日は混むから忙しい
  • 働く時間が長い
  • 開局時間が長い
  • 患者ではなくお客様としてやってくる(薬剤師として接してこない人が一定数いる→店員として接してくるから強気、求められることが違う)
  • OTCはやっているのに調剤はやってないのかと意味不明なクレームが多い
  • 昼休憩の時間が決まってない場合がある(16時とかにお昼とか)
  • 年間休日が少ない
  • マルチタスク(人数が少ない店舗は仕事の分担ができない)
  • 薬剤師としての仕事ではないのが多い、(ポイントの説明、アプリの説明、会計等)
  • 売り場のことを聞かれる→どこにあるのか、案内や商品説明
  • クレームが多い(なんで薬がない、お父さんが子供体重がわからない、先生には言った、先発後発希望)
  • OTC側の人との連携を取らないといけない
  • 客層に左右される
  • 相手のペースで仕事しないといけない。(店を閉める前に患者が来てしまったら対応しなくてはいけない)
  • 入力業務など薬剤師以外の仕事が多い
  • サービス精神でやることが多い
  • 白衣を自分で洗う必要がある
  • 食堂がなくご飯に悩む

私の場合、病院からの転職だったので環境の違いから思うことは多かったです。病院は患者さんや薬のことに集中できた環境だったと感じています。

転職して実際に苦労したこと

ドラッグストアへ転職してみて実際に苦労したこと

私が実際にドラッグストアへ転職してみて苦労したことがあるので紹介します。

  • 保険の知識がなく困った
  • 求められるものが違ってギャップに苦労した
  • 入力や発注、在庫管理など覚えることが多かった
  • ルールが細かくて苦労した(企業により異なる)

保険の知識がなく困った

まずぶち当たる壁です。公費や上限管理票、薬局で算定できる点数・算定条件など、保険知識が全般的になく苦労しました。調剤・ドラッグストアからの転職ではない限り最初は苦労する可能性が高いです。

求められるものが違ってギャップに苦労した

ドラッグストアはサービス業であり、「患者さん」というよりは「お客様」というスタンスで来局されることがあります。転職当初は医療を求められるより、サービスを求められるケースが多く混乱したことを覚えています。

入力や発注、在庫管理など覚えることが多かった

ドラッグストア毎で異なるケースが多いですが、すべての業務を行えることが前提です。事務さんがいなければ、薬剤師が入力業務を行い、発注・在庫管理はスタッフ全員ができる状態がベースです。基本的な運用に必須な業務は全員できるようになる必要があるため覚えることは多いです。

ルールが細かくて苦労した(企業により異なる)

ドラッグストアでは系列店舗に応援に行く業務が多いため、どの店舗でも働けるオペレーションが組まれています。そのためチェック項目一つとっても細かいルールが設定されています。入社当時はルールが細かすぎて面倒だと感じていました。

ドラッグストアのワークライフバランスは良い

ドラッグストアのワークライフバランスは良い

ドラッグストアに転職して大変だと感じる反面、ワークライフバランスは大変満足しています。理由はいくつかあります。

  • 平日休みが多く旅行や買い物がスムーズにできる
  • 連勤が少なく身体の負担が少軽い
  • 希望の休みは絶対通る(人が足りなければ応援)
  • 海外旅行も全然いける(実際に自店舗の薬剤師は年3回くらい)
  • 残業がほとんどない(店舗によるが自分は月に2時間いかないくらい)
  • 長期休暇制度もあるため旅行も可能(会社による)
  • 女性が多く子育てしやすい環境が整っている
  • 時短制度の取り組みにも力をいれている

上記のように制度の充実度は転職して良かったと感じています。現場で働く薬剤師も比較的20~40代の薬剤師が多いため話しやすく、理解されやすいため身体的・精神的にも働きやすい環境です。現在の私はこのようにブログ活動ができているほど、ワークライフバランスには満足しています。

ドラッグストアのキャリアは豊富

ドラッグストアの主なキャリアパス

ドラッグストア薬剤師のキャリアパスは豊富であり、働き方は多岐に渡ります。自分の能力を最大限生かすためにも現場にこだわる必要はありません。ドラッグストア勤務におけるキャリアパスの一部を紹介します。

現場薬剤師

王道の勤務形態であり、ほとんどの方がこの働き方をしています。キャリアパスとして管理薬剤師、エリアマネージャー、ゾーンマネージャーなど現場を統括するマネジメントに進むことが可能です。

総務部

事務仕事が好きな方にはオススメ!

主な業務内容
  • 店舗のトラブル対応(事故・事件・クレーム・盗難等)
  • 制服・名刺・備品の準備
  • 保健所申請書類の作成等

人事部

人と関わるのが好きな人や、教育など指導することが好きな人にオススメ!

主な業務内容
  • 給与、勤怠、交通費、休暇届等の処理
  • 社会保険、年金、労災、出産・転居各種証明書
  • 人事異動・採用
  • 評価システムの管理
  • 社員教育、研修、講義

システム部

PCスキルに自信がある方にオススメ!

主な業務内容
  • 自社アプリ開発、運用
  • パソコン、発注機関連
  • 戦略情報分析
  • 情報機器関連全般の運用、管理

運営部

薬の知識や保険知識に自信がある方、薬局運営行う上でサポートを行える方にオススメ!

主な業務内容
  • DI情報の発信・共有
  • 保険・改定内容の情報発信・共有
  • 在宅医療のサポート・相談
  • 店舗運営のサポート全般

商品部

新商品の情報のキャッチが得意な方、バイヤーとの交渉ができる方にオススメ!

主な業務内容
  • 商品の選定・改廃・返品
  • PB商品の開発・紹介
  • メーカータイアップキャンペーンの実施
  • 商品マスタメンテナンス
  • ヘルスケア、食品、コスメ、雑貨等、商品全般に関与

店舗企画部

新店の立ち上げ、改装などに興味のある方にオススメ!

主な業務内容
  • 新店立ち上げ
  • 店舗の修繕管理・サポート
  • 薬局の設計・工事管理
  • 薬局のレイアウト、内装設備、備品管理

上記のように薬剤師という職業に捉われず、適材適所で働けるのがドラッグストア勤務の良いところです。

ドラッグストアで働くメリット

ドラッグストアで働くメリット

ドラッグストアのきつい部分をたくさんお話してきましたが、ドラッグストアで働くメリットはそれ以上にあります。実際に現役の現場薬剤師に聞いたドラッグストアで働くメリットをご紹介します。

  • 病院や調剤薬局よりも給料が高い
  • 研修制度がしっかりしている
  • 異動で変なところに飛ばされる心配がない
  • 異動の希望を聞いてくれる
  • OTC接客で直接患者に薬を紹介できる
  • 一人薬剤師だと人間関係を気にせず気楽に働ける
  • 応援など色々な店舗を経験できる
  • アプリやデジタル対応など最先端のサービスに触れられる
  • 昇進が早く管理薬剤師ならすぐになれる
  • 医薬品以外の知識が広がる
  • 子育てしやすい環境
  • 在宅医療にも関われる
  • どこに転職しても通用するスキルが身に着く
  • マネジメントスキルが身に着く
  • 薬剤師以外の働き方ができる
  • 出張がたくさんある(人事部)
  • 独立支援をしてくれるから選択肢が広がる
  • 経営戦略など経営についても少し学べる
  • 若いスタッフが多くて活気がある
  • 成長産業であり今後も期待できる
  • 調剤報酬に左右されず売上が安定してる
  • 調剤薬局の薬剤師よりコミュ力高くて楽しい
  • 海外旅行にたくさん行ける
  • 早番・遅番があって生活に変化がある
  • 夜勤や当直がない
  • ワークライフバランスが良い
  • 希望通り休める
  • シンプルにホワイト
  • 子育て世代が多くて理解を得やすい
  • 福利厚生が充実している
  • シフト勤務で友達と予定を合わせやすい
  • 店舗異動があるので合わない人と一緒でも絶望しない
  • 薬の知識を得やすい(資料の充実や他店舗のミスの共有など)
  • ほとんどマニュアル化されており動きやすい
  • わからないことは大体本部に連絡すれば解決する
  • 意識が低い人も多いから働きやすい

アンケート内容を含むため現役ドラッグストア薬剤師の率直な意見です。

ドラッグストアに向いている人

ドラッグストアが向いている人5選
  • 医薬品の知識の幅を広げたい、深めたい人
  • 高収入を叶えたい人
  • コミュニケーション能力があり柔軟に対応できる人
  • ワークライフバランスを重視したい人
  • キャリアアップに意欲的な人
  1. 医薬品の知識の幅を広げたい、深めたい人
    ドラッグストアでは面処方が多いため、色々な疾患や薬品に出会う機会があります。知識の幅を広げたい人や深めたい人にとっては豊富なチャンスがあるといえます。
  2. 高収入を叶えたい人
    他の業界に比べてドラッグストアの収入は高いです。病院や調剤薬局から転職するだけで年収がUPするケースがほとんどです。
  3. コミュニケーション能力があり柔軟に対応できる人
    店舗勤務の場合地域に寄り添っていくため長ければ数年~数十年単位で患者さんと関わっていきます。いかに関係性を作れるかが重要のため日々のコミュニケーション能力は非常に大事です。
  4. ワークライフバランスを重視したい人
    休暇制度や子育て環境、ワークライフバランスが充実しているのもドラッグストアの特徴です。長く働ける環境が整っているため働いている人の満足度は高い傾向にあります。
  5. キャリアアップに意欲的な人
    キャリアアップが早いのも特徴であり、新人なら2-3年目、中途採用なら1年などで管理薬剤師に昇進できます。管理薬剤師の先もエリアマネージャー、ゾーンマネージャーなどキャリアは豊富です。キャリアアップに取り組み、収入や地位を上げることもモチベーションの向上に繋がるでしょう。

転職するなら嫌なことも乗り越えられるメリットを持つ

仕事で嫌なことがあっても乗り越えられるメリットを持つことが大事

ドラッグストアへの転職を考えているならば嫌なことがあってもそれを乗り越えられるメリットがあるかどうかを考えてみてください。働いていく限り、必ず「嫌なこと」「落ち込むこと」は訪れます。もし、働くうえで不満に直面したとしても、「頑張れる理由」「続けられる理由」「今の会社を選んだことを後悔しない理由」があれば嫌なことも乗り越えて頑張ることができます。デメリットの少ない会社を選ぶより、起こりうる不満を乗り越えらえるメリットを見つけることが重要です。

ドラッグストア転職を叶えるために

転職を成功させるためには転職エージェントに登録しよう!

ドラッグストア転職を叶えるためには転職エージェントに登録することがおすすめです。転職エージェントに登録することで忙しい中でも効率的に転職活動を行うことができます。転職における悩み相談、書類作成の添削、面接対策など転職のプロがサポートしてくれます。転職で少しでも不安を感じているならば転職エージェントへの登録をすることがおすすめです。

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