転職したい!と思っても何から手をつけて良いか分からず求人ばかり眺めていませんか?
正しい転職の進め方がわからず、多くの方が間違った方法で転職に失敗しています。私は現役ドラッグストアの薬局長であり、転職で年収を150万円も上げることができました。大手ドラッグストアにも複数内定をいただき現在も現役で働いています。この記事ではドラッグストアへ転職活動の正しい進め方をわかりやすく解説しています。この記事を読めば転職活動での悩みを払拭でき、進め方で失敗しない転職ができるようになります。
転職活動の進め方
転職活動の進め方は①~⑦ステップになります。どれも転職活動には欠かせない工程です。私のように書類の作成を忘れずに正しいステップで進めていってください。
①自己理解・自己分析
自己理解・自己分析が必要な理由
転職を円滑かつ確実に行うためには、自己理解・自己分析が不可欠です。自己理解とは、自分の価値観、資格や知識などのスキル、キャリア目標を明確にすることです。自分自身の確固たる転職の軸がないと転職エージェントが勧める職場に行き、ミスマッチの結果、悪い方向に進むことになります。転職を確実に成功に導くためには自己理解・自己分析が不可欠です。転職エージェントの力はこっちが利用して、自分のキャリアに最適な選択をするための準備をしっかりと行いましょう。
『なぜ転職しようと思ったのか』を言語化する
転職をするにあたり、「なぜ転職しようと思ったのか」を明確にすることが重要です。転職の理由を曖昧にしたまま進めると、職場選びでミスマッチが生じる可能性があります。転職をしたい本当の理由を掘り下げることが鍵です。
例えば、「今の職場で休日が少ないから」という理由の場合、それをさらに深掘りして「なぜ?」と問い続けると、「家族との時間を増やしたい」「体力的に限界を感じる」など、具体的な理由が見えてきます。
自分の中ある考えを言語化し、深掘りすることで、自分の希望や課題を明確にできます。
【なぜ転職?】
(条件)一定期間で広範囲の転勤が必ず行われる職場であり、パートナーもそれを望んでいなかったから。
(給与)周りの友人と比較して給与が低く、昇進もポジションが空かない限り無理だと言われたから。
【なぜ転勤はNG?なぜ昇進したい?】
(条件)結婚を機に将来の子供のことも考えて家族との時間を大切にしたいと考えたから。
(給与)金銭面で生活を安定したいから。昇進することでやりがいも増えるから。
『転職してどうなりたいのか』を言語化する
転職活動を成功させるためには、「転職してどうなりたいのか」を明確に言語化することで転職後の満足度が格段に良くなります。
目標があいまいだと、転職先を選ぶ基準が不明確になり、結果としてミスマッチが生じるリスクが高まります。「転職してどのような状態を実現したいのか」これを言語化することで、あなたの転職活動の解像度がものすごく上がります。
【転職してどうなりたい?】
(条件)長距離の転勤がなく、自宅を拠点として生活したい。昇進も含めてマネジメントも経験したい。
(給与)給与は今よりも高く、家庭を持っても安心できる程度ほしい。
【ではどういう会社が良いと考えられるか】
(条件)エリア勤務可能な会社。昇進しても全国転勤なしの会社。キャリアアップも叶えられる会社。
(給与)病院<調剤薬局<ドラッグストアのためドラッグストアが選択肢候補
客観的に自分のスキルや実績を整理する
自己分析において自分のスキルや実績を整理することも大事です。これにより、自分の価値を客観的に伝え、採用担当者にアピールできる履歴書や面接準備がスムーズに進みます。
採用担当者が重視するのは、あなたがこれまでどのような成果を上げてきたか、具体的にどんなスキルを持っているかです。実績や資格、担当業務を整理することで、自分が企業にどのような貢献ができるのかを明確に示すことができます。
- これまでの職務経歴や勤務先
- 病院の主任、管理薬剤師経験ありなどの役職
- 担当業務や役割
- 取得しているスキルや薬剤師の認定・専門資格
- 達成した成果や実績
自分の市場価値を知る
より良い転職を行うためには、自分の市場価値を知ることが重要です。市場価値を知ってさえいれば、条件が悪くなる転職先を避けることにも繋がるため自分の身を守れるようになります。
市場価値を知らないまま転職活動を進めると、自分の能力に見合わない悪条件で働く可能性もあり、希望するキャリアパスや待遇が実現できる職場を見逃してしまうこともあります。市場価値を把握することで、交渉力を持ち、自信を持って転職活動ができます。
②転職先のドラッグストア選び
転職先を選ぶ際のポイント3選
転職の軸から考える
転職の軸から企業を選ぶことで『理想の労働環境』『なりたい自分になれる会社』『自分の力が活かせる仕事』を実現することができます。
条件は優先順位をつける
転職先を選ぶ際にはあなたが求める条件に優先順位をつけてください。優先順位を付けることでより的確かつ効率的に会社を選ぶことができるからです。
このように優先順位をつけることでよりあなたの希望にあった会社を選択できるようになります。
乗り越えられるメリットがある会社を選ぶ
会社選びで重要なことは不満や不安がない会社を選ぶのではなく、不満や不安を乗り越えられるだけのメリットをもつ会社を選ぶことです。
なぜならば、仕事をしていると必ず嫌なことは起こります。100%不満や不安は生まれます。何かあっても頑張れる理由、続けられる理由を見つけて転職先を選んでみてください。
ドラッグストアを10社から選ぶべき理由
ドラッグストア業界の中で企業を選ぶ場合、上位10社から選ぶことをオススメします。これは、ドラッグストア業界において上位10社の市場占有率は約80%と大半を占めているからです。M&A、経営統合なども加速しているため10社から選ぶことをオススメしています。
選ぶ手順① 勤務地から絞り込む
ドラッグストアを選ぶ際に、まず考えるのが勤務地の限界です。これは物理的に勤務が可能かどうか、消去法で考える必要があるからです。
- ある一定の地域で働きたいと考えている方
- 色々な地域で働きたいと考えている方
- 今はこの地域で将来的に別の場所で働きたいと考えている方
- パートナーが転勤が多い方 etc…
上記のように各々の事情や希望により勤務地は限られきます。物理的に希望する地域に店舗があるのかを確認してください。選び方の第一歩として勤務地から勤務できるドラッグストアを絞りこむことをオススメします。
選ぶ手順② 労働条件から選ぶ
次に労働条件からドラッグストアを選択しましょう。労働条件は自己分析で深堀した内容にそった条件に優先順位をつけて考えるのがオススメです。
優先順位をつけることにより、条件を絞りやすく自分に合ったドラッグストアを見つけやすくなります。年間休日、福利厚生、短時間勤務制度などの労働条件が自分のライフスタイルやキャリア目標と合わない場合、ミスマッチを生みやすくなります。
具体的な例は以下の通りです。
『子育て重視』が求める労働条件
- 時短勤務が小学校卒業まで取れる会社
- プラチナくるみん認定の会社
『ワークライフバランス重視』が求める労働条件
- 年間休日116日以上
- 長期休暇制度あり
- 有給取得率は高い
転職先を選ぶ際は、自分の希望条件に基づいて労働条件を整理し、優先順位をつけて検討することが重要です。まずは「自分が何を重視するか」を明確にし、条件に合う職場を探すことで、転職後の満足度を高められます。
選ぶ手順③ 転職の軸にあった業務や目標から選ぶ
薬剤師がドラッグストアに転職する際は、自分の『転職の軸』に合った会社を選びましょう。あなたが何を求めるか転職の軸が定まっていないと、働き方や職場環境でミスマッチが生じる可能性があるからです。
- 発展途上のドラッグストアで実績を出したい
- 人事やマネジメントに挑戦したい
- 社風に共感できる職場で働きたい
- 研修制度が整っている会社で学びたい
- 将来自分の薬局を持つため一人薬剤師など新店立ち上げに関わりたい
- 教育に携わり新人教育など講義を担当したい
- 糖尿病の専門資格をもって継続的に関わっていきたい
上記のような優先したい要素を明確にすることで、自分に最適な職場を見つけやすくなります。転職先の方向性が自分の軸に合えば、やりがいを感じやすく、長期的に働ける職場になります。
転職活動を成功させるには、自分の転職の軸を明確にし、その軸に合う会社を選ぶことが重要です。
③転職時期の決定
私がおすすめする転職の時期
結論から言います。私がおすすめする薬剤師の転職時期は「いつでも良い」です。
薬剤師の転職市場は慢性的な人材不足により、通年を通して求人が豊富にあります。特に大手ドラッグストアや調剤薬局では、急な人手不足や新規店舗の立ち上げに伴い、タイミングに関係なく積極的な採用活動を行っていることが多いです。そのため、転職を考え始めた時点で行動することをオススメしています。
例えば、「転職は年度末や年度始めが有利」とよく言われますが、夏や年末でも即戦力として歓迎されるケースが多いです。実際に私のドラッグストアでも時期に関わらず中途で入ってくる方は結構います。
薬剤師の転職は特定の時期に限らず、「思い立った時」が最適なタイミングです。需要の多いこの業界では、焦らず計画的に動くことが成功への鍵となります。
薬剤師が転職を決意するタイミング
転職のきっかけとなるタイミングは人それぞれ異なりますが、大きく分けて以下のような状況が挙げられます。
- ライフスタイルが変化したとき
- キャリアアップを考えたとき
- 心境の変化があったとき
- 今の職場に嫌気が差したとき
月別による転職メリット
転職に最適なタイミングは、どのような転職活動を目指すかによって異なります。自分の考えに合った時期を見極めることが大切です。
私が実際に転職をした時期
実際に私が転職をしたのは4月入社です。転職活動を本格的に始めたのが11月頃となります。この時期を選んだ理由がいくつかあるため紹介します。
- 前職場での欠員補充が見込めなかったため(迷惑をかけるため)
- 同期が欲しかったため
- 病院にて症例を集めたかったため
- キリが良く新しい気持ちでスタートをしたかったため
- 辞める前に次の職を決めておきたかったため
- 余裕をもって転職活動を行いたかったため
転職にかかる期間
転職にかかる期間
転職にかかる期間は平均で約2か月を見込まれます。
早く働きたいからと焦った転職は禁物です。特に焦ることで転職エージェントに利用される可能性もあるため注意が必要です。転職先を急いで決めると、雇用条件や職場環境に不満を感じたり、転職後にトラブルが発生する可能性が高まります。
④転職サイトに登録する
転職サイトを使うメリット・デメリット
転職サイトを使うべき理由はプロのアドバイスを聞きながら効率的に転職活動を行えることです。転職活動を一人でやろうとすると、想像以上の労力と時間が必要です。例えば、求人の検索、書類の作成、採用担当への申し込み・アポイントの獲得、面接準備など自分一人でやると思った以上に大変です。転職活動は人生でも一大イベントですが、働きながら、子育てしながら転職活動を行うケースがほとんどです。プロに相談することで、無理なく効率的に転職活動行うことができます。
転職サイトを使うメリット
- 自分の市場価値がわかる(今の自分との差がわかる)
- 転職のプロに悩みの相談ができる
- 転職のノウハウを教えてもらい手厚いサポートが受けられる
- 非公開求人の好条件求人を紹介してもらえる
- 必要書類の添削や、面接対策、面接同行なども行ってもらえる
- 給料面など話しにくい条件も交渉してもらえる
- 忙しい中でも転職をスムーズにすすめられる
転職サイトを使うデメリット
- コンサルタントと合わずにストレスを感じることがある
- 紹介料を企業が払うため、採用に影響がでる場合がある
- 電話などの連絡がマメでしつこいと感じることがある
転職サイトは複数登録?1つのみの登録?
転職サイトの登録は基本1つで良いです。理由はシンプルでドラッグストア業界を選んでいるからです。ドラッグストア業界には非公開求人はほとんどなく、給与体系もしっかりと決まっているため募集の段階で差が付くことはありません。業界選択まで終わっているなら、まずは1つの転職サイトを使ってみることをオススメします。
ドラッグストア業界と決まっている場合
ドラッグストア業界に強い転職サイトであれば大手ドラッグストアの求人はどこも持っているためを1社使えば求人に関しては事足りるはずです。
業界が定まっていない場合
転職サイトによって得意の業界が異なるパターンが多いため複数登録することで選択肢が増えるメリットがあります。他の業界の情報もみて判断したいと思っているならば複数登録をオススメします。
転職サイトに登録するタイミング
転職サイトに登録するタイミングは、「自己分析を終え、転職の軸を明確にしてから」がベストです。これにより、迷わずミスマッチない転職活動が実現できます。
転職サイトは多くの求人情報を紹介してくれますが、転職の軸が定まっていないと、「あっちの条件も魅力的だな。」「こっちもありかな」と迷ってしまうことがあります。自己分析を終え、自分がどんな働き方や環境を求めているかを明確にした状態で登録することで、ブレない選択ができ、求人の比較やエージェントとのコミュニケーションもスムーズになります。
例えば、「年収600万円以上」「育児休暇を小学校卒業まで取れる」といった軸を作った上で転職サイトを利用すれば、条件に合った求人を効率的に探せます。逆に、自己分析をせずに登録すると、「良さそうに見える求人」に目移りし、本来の希望と異なる選択をしてしまうリスクがあります。また、エージェントへの相談も軸が明確であれば、自分の希望を的確に伝えられるため、希望通りの求人に出会いやすくなります。
転職サイトへの登録は、「自己分析の後、転職の軸を作ってから」が最適です。この順序を守ることで、求人選びに迷わず、納得のいく転職活動を進められるでしょう。ブレない選択が転職成功のカギです。
初心者でもミスなく転職活動を進めるコツ
初心者がミスなく転職活動を進めるポイントを2つ紹介します。
- 紹介される案件だけで転職先を絞らないこと
- 転職の軸を持ってブレない自分を持つこと
転職エージェントを利用する際、紹介される求人だけで転職先を絞ってはいけません。これは紹介された求人の中に本当に魅力的な求人が入っていない可能性があるからです。だからこそ、自分でも企業分析などを行っていく必要があります。自分が納得できる求人になるまでは紹介された中で安易に決断しないことをオススメします。また、自分の転職の軸がないと、求人情報に左右されてしまい、最終的に後悔する結果になりかねません。一方で、軸を明確にしつつ、自分でも求人をリサーチすれば、視野を広げながらもブレない判断ができます。
例えば、軸がある状態で求人紹介はエージェントに任せて、自分でも条件に合う求人検索を続けるのがおすすめです。もしエージェントから「他にも魅力的な案件」として軸と少しだけ異なる求人を勧められても、はっきり断ることが大事です。
「軸を持ってブレない」、「エージェントからの紹介だけに頼らず自分でも求人を検索する」ことが、初心者でもミスなく転職活動を進めるコツです。視野を広げながらも自分の基準を守り、納得のいく選択を目指しましょう。
おすすめ転職サイト
ドラッグストアの求人を多く持っている転職サイは比較的多くありますが、反対に全然ドラッグストア求人を持っていない転職サイトもあるため注意が必要です。
ドラッグストア業界は現在、業績も人気も伸ばしている業界になります。ドラッグストア業界はキャリアが様々あり、給与水準も高いためオススメの転職先です。ドラッグストア業界に転職を考えている場合、登録必須のおすすめ転職サイトをご紹介します。
転職サイト | ポイント! | さらに詳しく |
ヤクジョブ | 大手ドラッグストアは網羅している 企業訪問レポート・職場訪問ブログで 気になる転職先の情報が良くわかる | 詳細を見る 公式サイト |
ファルマスタッフ | 大手日本調剤グループが運営 大手の信頼・ノウハウが利用できる | 詳細を見る 公式サイト |
⑤履歴書の作成
書類作成前に押さえておくべき基本ポイント
履歴書の役割
履歴書は転職において『どんな人物か』をアピールできる書類です。履歴書には以下のような項目があります。
- 基本情報(名前、連絡先、住所等)
- 学歴、職歴
- 取得資格
- 志望動機
- etc…
履歴書は企業に対して自分の人柄や熱意を伝えるための書類であり、人物像をみるためのツールです。履歴書を通じて採用担当者に自分の魅力が伝わるよう書きましょう。
職務経歴書との違い
応募者の学歴や職歴、取得資格、志望動機など、基本情報を確認するための書類。
「どんな人物なのか」を見るためのツール
応募者が過去に働いていた具体的な業務や、スキルを知り、実務能力を知るための書類。
「必要な能力を持った人材か」を見るためのツール
【履歴書】人柄や熱意をアピールする書類
【職務経歴書】能力や経験、スキルをアピールする書類
履歴書の書き方・ポイント
日付
日付は以下のようにパターンによって変わるため注意しましょう。
【郵送の場合】ポストに投函する日付
【持参する場合】当日の日付
証明写真
証明写真は「直近3ヶ月以内に写真館で撮影したカラー写真」がベストです。裏面に氏名と撮影日を忘れずに記入しましょう。
学歴・職歴
学歴・職歴欄には、過去の経歴をわかりやすく正確に記入します。職歴と学歴は分けて書きましょう。
学歴は高校卒業から順に記載します。在職中の場合は「現在に至る」と書き、退職した場合は退職年月を明記してください。
転職経験が多い場合はポジティブに変換しよう!
転職を繰り返していると企業側から「すぐに辞めちゃうかな」「続かない人なのかな」と思われる可能性があります。転職回数が多い分、他の人よりも身につけた経験や知識の豊富さをアピールしてプラスに繋げましょう!
免許・資格
免許・資格欄は自分のスキルや専門性をアピールする大事なポイントです。
資格は必ず正式名称で書こう!
普通免許 普通自動車第一種運転免許
認定薬剤師 研修認定薬剤師
志望動機・自己PRなど
志望動機・自己PR欄では、熱意や強みをアピールできる場所です。次の3点を軸に入社理由の要点を記載しましょう。
- なぜこのドラッグストアを選んだのか
- 自分の経験や知識、強みをドラッグストアでどう貢献していくか
- 入社したらどんなことに挑戦していきたいか
空欄が目立つと志望先に熱意が伝わらないことがあるため、しっかりと埋めるようにしましょう。記入前にドラッグストアのHPや当ブログで必ず企業分析を行ってください。「企業が求めている人物像=自分が入社後に何をしたいか」に焦点を当てて企業ごとに書きましょう。
本人希望欄
本人希望欄に条件が多すぎるとマイナスなイメージを与えてしまう可能性があります。企業側から指定がない場合は給与や待遇について触れない方が無難です。基本的には「貴社の規定に従います」という記載をしましょう。ただし、入社時期や勤務希望地など、選考段階で伝えておくべきことは記載しておきましょう。
希望欄に書く内容な現実的な内容に絞ること!
履歴書作成のポイント
具体的な成果や数値、エピソードでアピールする
履歴書に具体的な数字やエピソードが含まれるとあなたの実績が一目でわかり、高い評価を得やすくなります。数字や成果を具体的に書くことにより以下のようなメリットが生まれます。
強みや実績をわかりやすく書く
履歴書に自身の強みや実績を書くことは自分の能力をアピールするうえでも有用です。過去の実績や取り組みをわかりやすく書くことで目標に対する任務遂行能力や問題解決能力の高さをアピールできます。具体的なエピソードや数字での実績を入れることで信憑性や客観的評価にも繋がりあなたの強みや能力の解像度が上がります。
応募するドラッグストアにふさわしい内容にする
履歴書は、応募先のドラッグストアに合わせた内容を意識して作成することが大切です。企業が求める人物像やスキルとマッチした内容になるように書きましょう。採用担当者に期待できそうな人材と感じてもらいやすくなります。
履歴書の使い回しは絶対にNG!!
どこでも通用する履歴書はどこにも響かない履歴書になっているため注意!
履歴書を書く際の注意点
- 作成は手書き・パソコンどちらでもOK
- フォントの種類やサイズを統一する
- 履歴書は応募先ごとに作成する
- 空欄を残さず記入する
- 正確で誠実な内容にする
- 誤字・脱字に注意を払う
- 修正ペンや修正テープを使わない
- 書き言葉の敬称は「貴◯」
履歴書作成は転職において合否を左右する重要なステップです。注意するべきポイントをしっかり押さえ、魅力的な履歴書ができれば採用担当者にも好印象が与えらえます。
⑥職務経歴書の作成
書類作成前に押さえておくべき基本ポイント
職務経歴書の役割
職務経歴書は転職において『必要な能力を持った人材か』をアピールできる書類です。職務経歴書には以下のような項目があります。
- 職務要約
- 職務経歴
- 活かせる経験・知識・技術
- 取得資格
- 自己PR
職務経歴書は企業に対して自分のスキルや実務能力を伝えるための書類であり、あなたの仕事の能力をみるためのツールです。職務経歴書を通じて採用担当者に自分の魅力が伝わるよう書きましょう。
職務経歴書のまとめ方
職務経歴書には定型化されたフォーマットはありません。まとめ方でよく使われている方法があるため2種類ご紹介します。
- 編年体式
- 時系列的に業務内容をまとめる方法
経歴が一目でわかる点がメリット
- キャリア式
- 業務や職種ごとに業務内容をまとめる方法
複数の分野で経験を積んできた人や、転職回数が多い人に向いている
薬剤師の転職の場合は編年体式を使うのが一般的です。
職務経歴書の書き方・ポイント
職務要約
職務要約は、応募先にあなたの経歴を簡潔に伝える重要な部分です。職務要約は200~300文字程度で、これまでの職種や業務、期間を簡潔に記載します。特に応募先のドラッグストアで活かせるスキルや実績を強調して書くことで、効果的にアピールできます。
例えば、「常勤薬剤師3名の店舗で1日平均80枚の処方箋に対応」など、具体的な数字を活用すると説得力が増します。
職務要約では、応募先で求められるスキルに合わせた内容を意識して記載しましょう。具体的な数字や役割を活用し、あなたの経験が応募先でどのように活かせるかを簡潔に示すことがポイントです。
要約文で関連しない経験ばかり記載していると、「求める人材と違う」と判断される可能性あり!
職務経歴
職務経歴は、これまでの経験やスキルをアピールする重要な項目です。応募先に活かせる経験は強調して、そうでない経験は簡潔に記載します。採用担当者がスムーズに経歴を把握できるよう、フォーマットや書き方などの視覚的な工夫を施すことが重要です。太字や箇条書き、下線を用いることで、重要な情報が目に入りやすくなります。さらに、数字を活用することで成果を客観的に示せます。
具体的な項目の例として
- 期間
- 会社名
- 事業内容
- 資本金
- 従業員数
- 業務内容
- 処方科目
- 処方箋枚数(〇枚/日)
- 薬剤師数
- 実績・取り組み
職務経歴では、応募先で活かせるスキルを具体的な実績とともに記載することが重要です。視覚的に見やすいフォーマットを意識しながら、あなたの経験が応募先の利益に直結することを明確に伝えましょう。
活かせる経験・知識・技術
職務経歴書では、これまでの実績やスキルを基に、応募先でどのように活躍できるかを具体的に伝えることが重要です。専門資格だけでなく、語学力やマネジメントスキル、SNS運用などのビジネススキルも積極的にアピールすると効果的です。また、入社後にどう貢献できるかを明確に伝えましょう。
採用担当者は、入社後の活躍をイメージできる内容を求めています。そのため、実績や経験を応募先の業務に関連付けて記載することで、あなたの価値を効果的に伝えられます。
- 在庫管理を最適化し、棚卸ロスを金額ベースで10%削減
- 管理薬剤師としてスタッフ10人を束ねるマネジメント・コミュニケーションスキル
- SNS運用歴3年:薬の知識を発信する薬剤師アカウントでフォロワー3万人
- ○○認定薬剤師資格を活かしたスタッフ教育、服薬指導の実施
- 英語による服薬指導
- スタッフ8人の店舗にてシフト作成経験あり
- 医師、看護師を交えた多職種カンファレンスを毎週実施
- 病院・薬局連携のための勉強会実施経験あり
活かせる経験やスキルを応募先のニーズに合わせて簡潔に記載しましょう。また、入社後にどのように活躍したいかを熱意を持って伝えることで、採用担当者の印象に残る職務経歴書を作成できます。
取得資格等
免許・資格欄は自分のスキルや専門性をアピールする大事なポイントです。薬剤師免許および取得した資格は取得順に正式名称で書きましょう。
資格は必ず正式名称で書こう!
普通免許 普通自動車第一種運転免許
認定薬剤師 研修認定薬剤師
自己PR
自己PR欄では、熱意や強みをアピールできる場所です。企業が求めている人材を想定したうえで、できることを具体的にアピールしてください。具体的には以下の2点に沿って作るようにしましょう。
- どんなスキルや経験、知識を身につけてきたのか
- 自分の経験や知識、強みをドラッグストアでどう貢献していくか
ポイントとしてドラッグストアの理念や方針、活動内容が自分の経験とどう結びつくかを示しましょう。
主観的な内容に偏らず客観的かつ具体的な内容が好ましいです。記入前にドラッグストアのHPや当ブログで必ず企業分析を行ってください。「企業が求めている人物像=自分が入社後にどう貢献できるか」に焦点を当てて企業ごとに書きましょう。
PR内容は量より質!!
何個もPR書くなら深いエピソードを1-2個書いた方が印象に残りやすい!
職務経歴書作成のポイント
具体的な成果や数値、エピソードでアピールする
履歴書に具体的な数字やエピソードが含まれるとあなたの実績が一目でわかり、高い評価を得やすくなります。数字や成果を具体的に書くことにより以下のようなメリットが生まれます。
- 客観的な判断ができる
- 解釈や感覚による評価になりにくい
- 比較ができ、評価を得やすい
- 信頼性が増す
具体的な記載内容の例はこちらです。
- かかりつけ薬剤師の担当患者40人
- 配属半年で地域支援体制加算4の取得条件クリア
- 薬剤総合評価調整加算の算定5件/月(病院全体の平均1件/月)
- 薬学部実習生の担当として指導実績20人/年間
数字や具体的なエピソードで明確にするだけであなたの印象がグッと良くなりあなたの魅力が伝わりやすくなります。
わかりやすく書く
職務経歴書はできる限りわかりやすくしましょう。過去の実績や取り組みをわかりやすく書くことで自分の能力の高さをアピールできます。わかりやすくする施策は以下の2点です。
- 具体的なエピソードや数字での実績を入れる
- レイアウトを工夫する
応募するドラッグストアにふさわしい内容にする
職務経歴書は、応募先のドラッグストアに合わせた内容を意識して作成することが大切です。企業が求める人物像やスキルとマッチした内容になるように書きましょう。採用担当者に期待できそうな人材と感じてもらいやすくなります。
今後の企業の成長戦略に自分がどのように貢献できるか、企業分析した内容も織り交ぜながら話せると他の候補者との差別化もできます。ドラッグストアの求める人物像に合った経験や知識をアピールすることでより説得力のある職務経歴書に仕上がります。
職務経歴書の使い回しは履歴書同様に絶対にNG!!
ドラッグストアのごとにも企業方針は違うので響きません。
履歴書を書く際の注意点
- パソコンで作成する
- フォントの種類やサイズを統一する
- 職務経歴書は応募先ごとに作成する
- 空欄を残さず記入する
- 正確で誠実な内容にする
- 誤字・脱字に注意を払う
- 修正ペンや修正テープを使わない
- 書き言葉の敬称は「貴◯」
職務経歴書作成は転職において合否を左右する重要なステップです。注意するべきポイントをしっかり押さえ、魅力的な職務経歴書ができれば採用担当者にも好印象が与えらえます。自分の強みや実績をわかりやすくアピールし、応募するドラッグストアに適した内容を意識しましょう。実績は数字や取り組みを盛り込むと説得力が高まります。
⑦面接対策
ドラッグストア業界の本質
まずこれだけはお伝えしたい。ドラッグストアはサービス業なんです。ドラッグストア薬剤師に求められるものは感じの良い接客や接遇、提供できるサービスによる利便性が重要視されます。だからこそドラッグストアの面接では接遇・接客などの『感じの良さ』が武器になります。
- 挨拶をしっかりする
- 目を見て話す
- 書類は必ず両手で手渡しをする
- 最後に担当者が見えなくなる前にも再度挨拶をする
できる人にとっては当たり前に感じる内容ですが、実はできていない人結構いるんです。意識するだけで印象が大きく変わるため必ず実践してください。
面接で注意すべきポイント
第一印象を左右する!面接での服装とマナー
面接では第一印象が非常に重要です。身だしなみやマナーが整っていることで、面接官に良い印象を与え、信頼感を築く第一歩になります。
第一印象は視覚情報が大半を占めるため、服装やマナーが整っていれば好感度が高くなります。次の点に注意しましょう。
- 服装は清潔感重視: スーツが基本ですが、シワや汚れのないものを選ぶ。
- 髪型・メイク: 清潔感を意識し、過度なアレンジや派手なメイクは避ける。
- 挨拶と姿勢: 面接室に入るときは明るい笑顔で挨拶し、姿勢を正して座る。
- 表情と目線: 面接官の目を見て話し、自然な表情を心がける。
- 声のトーン: はっきりとした声で丁寧に話す。
薬剤師面接でよく聞かれる質問とは?
- 自己紹介
- 自己PR
- 志望動機
- 退職理由
- 長所・短所
- 履歴書・職務経歴書の内容
- 困難への対処方法
- 今後のキャリア
- ドラッグストアの選択理由
- 面接官に聞くべき「逆質問」
具体的な質問と答え方についてはこちらの記事で解説しています。
面接官に好印象を与える伝え方
- 結論から話す
- 数字や実例を用いて具体的に伝える
結論の前振りが長い人は内容によっては言い訳に聞こえてしまうことがあるため注意が必要です。そもそも質問の答えになっていない人も多いため必ず結論から話すように心がけましょう。数字や具体的なエピソードで明確にするだけ解像度の高い話となり、あなたの印象がグッと良くなります。
ドラッグストアの面接では「接客・接遇」を常に意識した対応が大事です。採用面接はとても緊張する場所のため事前準備をしっかりと行い、スムーズに答えられるようにしておきましょう。面接が苦手で1人では難しい場合は、転職サイトに登録しサポートを受けることも検討してみてください。